喜楽里を買ってくださったお客さんから、
突然に、高垣さんの訃報を聞きました。
僕自身、信じられない話だし、
独りで酒を醸す過酷さに、ぞっとしました。

薮田という搾り機に勤める
僕の友人が薦める酒屋だから
ということで、地酒の事の右も左もわからない
僕が、高垣さんのまさに魂が入ったお酒を
売ることが出来た事を誇りに思います。

蔵元には2回行き、高垣さんとは計4回しかお会い
したことがありませんが、
会う度に、この人はお酒を醸すのが本当に
好きなんだなと思いました。

高垣さんは、当店の近所にある大手蔵元にも
勤めたことあり、当店の近所のことにも詳しく、
本当にご縁があったのだなと思いました。

印象に残るのは、蔵元見学をした時に、
高垣さんのお父さんが作った模型の飛行機が置いてあり、
その飛行機を指さして、
こんなん親父が作ってないで、
俺は遊園地なんかに連れてってもらいたかったんやー
と冗談を言ってる高垣さんでした。

高垣さんは、
5年後の僕を見て欲しいと思う人です。

恩返しになるかどうかわかりませんが、
これからも酒屋として、地酒屋として、
精一杯頑張って行きます。

高垣さん、本当にありがとうございました。